【読書レビュー】いますぐ妻を社長にしなさい

【読書レビュー】いますぐ妻を社長にしなさい

書籍「いますぐ妻を社長にしなさい」(2014年・坂下仁著)を読了しました。(読書時間:約2時間)

タイトル的には、何やら怪しげな雰囲気を感じる本ですが…(笑)

実際読んでみると、実際に怪しげな内容も多少あるのですが、腹落ちする部分も結構あり、わりと楽しく読めました。

結論としては、資産形成に関するマインドセットをもっと身に付けたい・家族にも身に付けて欲しいと思っている人にはおすすめできる本です。


「いますぐ妻を社長にしなさい」とは

M銀行に勤める現役の銀行員である「坂下仁」さんが、ご自身の経験から、妻を社長としてプライベートカンパニーを設立することのメリットと方法論について論じている書籍です。

第1章:妻が社長をすればすぐ裕福になれる

第2章:妻ほど社長に向いている人はいない

第3章:妻の会社がうまくいく堅実なビジネス

第4章:妻と一緒に幸せを手に入れるために

日本ではお金に関する話はよくタブー視され、込み入った話が避けられる傾向にあると思います。

そんな中で「お金ソムリエ」として活動されている「坂下仁」さん。本書には、普段学ぶ機会の少ないお金にまつわる話が盛り込まれています。

サラリーマンは4つの壁(税制の壁、給与体系の壁、就業規則の壁、転職市場の壁)があるためお金持ちになるのが難しいという話は納得感があり、その解決策としてのプライベートカンパニー設立について、詳しく論じられています。

本書でオススメされているスモールビジネスについて

プライベートカンパニーで行うビジネスに関して、満たすべき5つの条件として、以下が挙げられています。

①小さな金額から始められること

②利他的なビジネスであること

③簡単に学べて再現性があり、片手間で簡単にできること

④家事の合間にできて、ムリなく続けられること

⑤他人任せにしないで、妻にコントロールできること

これらの条件を満たす具体的な事業としては、筆者が取り組む大家業ビジネスの他、個人輸入、オークションビジネス、インターネットビジネス、コンサルティング、コーチング、が挙げられています。

特に大家業ビジネスについては、詳しく述べられています。

「銀行にとって不動産賃貸業は資金回収率が高い→資金融資しやすい」、「アパート経営に失敗して返済が滞って競売にかけられる物件は意外と少ない」など、大家業の参入のしやすさについて書かれていますが、これらがどこまで本当なのかは少し慎重に見極めたいところです。

他人を説得するために必要な要素について

「妻を説得できずに困っている人へ」という節に、以下の文章があり、興味深く感じました。

一番最後まで妻に残っていた「わだかまり」が、漠然とした不安感、つまり感情だということに気付いたのです。

不安を払拭してあげられる特効薬は、動機と根気、熱意と愛情です。

そこで私は、熱意を持って根気よく妻を諭しました。「妻を幸せにしたい」という動機と愛情を前面に押し出しました。

僕の場合も、上と説得している内容が異なるのですが、自分のやりたいことがあり、それを他人に説明し説得を試みたものの納得してもらえなかった経験が多くあります。

そしてそのことについて、この先も一生他人を説得することは難しいのだろうなと、失意の念を抱えていました。

しかし、本書を読んだ後で振り返ってみると、僕の場合恥ずかしながら、自己本位で妻や周りの人への愛情と熱意が足りていなかったのだと思われる部分が多く感じました。

さらに、自分の中でもやりたいことの内容や動機がブレがちである場合もあり、他人へ話しているうちにその点を相手に見抜かれて反対されるケースもあったのかなと感じました。

そのような状態では、相手から納得が得られないのは当然で、むしろ再考を促されたのは自分にとって良かったのではないかと思いました。

まずは、自分の内面をより深く把握しさらに動機を精査していくこと、また自己本位ではなく利他をより深く追求することについて、今後更にフォーカスすべきと認識することができました。

 

 

以上、本記事は書籍「いますぐ妻を社長にしなさい」の紹介、及び読後レビューでした。