【ミャンマー・バガン】計5回バガン観光した僕のオススメ見所スポット
- 2018.06.24
- ミャンマー

ミャンマー・バガンの観光をしたいのだけど、オススメの観光回り方を教えてほしい。
本記事はこんな人向けに書かれています。
バガンが好きすぎて、計5回バガンを観光した僕が、バガンの魅力とオススメの観光スポットについて説明します。
まるでゼルダの世界!?バガンの魅力
バガンは世界三大仏教遺産の一つとして数えられ、ミャンマーの観光スポットの目玉とも言える素敵な場所です。
その魅力は何と言っても、どこまでも広がる広大な荒野・草原に、無数のパゴダ(寺院)が散りばめられている、その独特の雰囲気と壮大な風景です。
9世紀〜13世紀に数多く建てられたパゴダがバガンの至る所に広がっており、そんなバガンを歩いていると、過去にパゴダを建てた人々に思いを馳せざるを得ません。
数多くある遺跡を巡りながら世界を紐解いていく、さながら「ゼルダの伝説」の世界を歩いているような感覚に陥ります。
さらにバガンのすごい点として、現地ガイドから聞いた話なのですが、バガンのパゴダは多くが一般市民が建てたパゴダなのだそうです。
他の観光地であれば、遺跡やモニュメントは、権力と金銭を持つ上流階級の人たちによって建てられたものが多いと思います。なぜなら上流階級の人たちしか、十分な財力を持たなかったから。
ところが、バガンの場合は、上流階級の人たちが下流階級の一般市民に対して、仕事の対価としてしっかりとした報酬を与えたため、一般市民であってもお金を貯めてパゴダを建てることが不可能ではなかったそうです。
そのため、ミャンマーの人たちの信仰心の深さ・寄進の文化により、これだけ多くのパゴダがバガンに建てられたというわけです。バガンには全部合わせると3000を超える仏教寺院があると言われています。
バガンで絶対行くべきスポット
バガンで絶対オススメの行くべきスポットについて紹介します。
アーナンダー寺院
バガンで最も歴史的価値が高い寺院と言われているのが、アーナンダー寺院です。
上写真:アーナンダー寺院外観
上写真:アーナンダー寺院内部(南のカッサパ仏陀)
アーナンダー寺院は、1091年、チャンセッター王によって建造されたそうです。
アーナンダー寺院の内部には東西南北4方向に仏像が設置され、それぞれ少しずつ表情が違うのが特徴的です。特に南の仏像は、建造当初のままのオリジナルで現存しており、価値の高いものだそうす。
少し離れた位置から仏像の顔を見るのと、近くから見るのとでは、表情が違って見えるという不思議な特徴があります。実際、遠くから見ると和やかな表情で、近くで見ると少し怒っているようにも見えます。
これらの4体の仏像の他にも、見事に残る壁画や、壁一面に並んだ彫刻など、ミャンマーの歴史遺産の集大成と言える、ミャンマー国内でも最も歴史的価値の高い寺院です。
ティーローミンロー寺院
バガンの建築様式を象徴する、最も外観の美しいパゴダの代表格がティーローミンロー寺院です。
高さは50mあり、1215年に建造されたバガンの円熟期を代表するパゴダです。
外壁にも細かい装飾が施されており、また遠景でも一際目を引く美しいフォルムが特徴です。
スラマニ寺院
建築的に優れたレンガ造りのパゴダの代表格として、ティーローミンロー寺院の他に有名なのが、スラマニ寺院です。
上写真:スラマニ寺院外観
上写真:スラマニ寺院内部(壁画)
こちらも外観は、バガンを象徴する建築様式となっています。
また外観だけでなく、内部の巨大なフレスコ画は、良い状態で現存しており必見です。
僕はこの絵を初めて見たとき、日本の歴史画と似たような構図だなと思いました。やはり日本の文化は東南アジアや中国から受けた影響が大きいのだなと。
ダマヤンジー寺院
ダマヤンジー寺院は、建造した王様が皆から愛されていなかったという理由で、荒れ放題のまま放置されているという少し悲しい逸話を持つ寺院です。
上写真:ダマヤンジー寺院外観
上写真:ダマヤンジー寺院内部
「アーナンダー寺院よりも大きく美しい寺院を」との王の命令で建造されていましたが、構造上の欠陥が見つかり、未完成のまま放置されているそうです。
内部は荒れ放題で、ネズミの死骸や鳩のフンがそのままにされており、今も掃除はほとんどされていません。
「夜になると幽霊がでる」などといった噂もあるようです。
シュエグージー寺院
バガンにあるいくつかの大きなパゴダはテラスに登ることもできて、そうしたパゴダの上からの景色は特に必見です。
シュエグージー寺院は、数少ない上に登れるパゴダの中で、2018年現在、最も有名なものではないでしょうか。
上写真:シュエグージーパゴダからの景色
パゴダの上に登ると、遠景まで見渡すことができ、バガンのスピリチュアルな雰囲気を一番感じることができます。
バガンにある数多くのパゴダは中に入ることもできますが、外見も大変美しく、広大な草原・荒野に沢山のパゴダが見える景色はまさに圧巻です。
また、上で「2018年現在」と書いたのは、2016年までは「シュエサンドーパゴダ」が上に登れるパゴダの中で最も有名だったと思います。
シュエサンドーパゴダもオールドバガンに位置するため、周りには沢山のパゴダがあり、また夕焼けがとても有名なパゴダだったのですが、2016年8月24日に起きた震災により、上に登ることができなくなってしまいました。
上写真:シュエサンドーパゴダ外観
上写真:シュエサンドーパゴダからの夕焼け
以前シュエサンドーパゴダでは、夕方近くになると夕焼けを見るために一番いい場所の陣取り合戦が始まり、本当に多くの人が集まる場所でした。
シュエサンドーパゴダが上に登れなくなってしまったのは残念ですが、シュエグージーパゴダや後述のバガンビューイングタワーからの景色も最高です。
ニャウンウーのゼイ
「ゼイ」とはミャンマー語で「マーケット」のことです。
上写真:ニャウンウーのゼイの様子
現地の人々が日々の生活で活用しているマーケットです。
遺跡の様子とはまた違った、ミャンマーの人々の暮らしを垣間見ることができます。
次点で行っておくと良い場所
バガンビューイングタワー
オールドバガンからやや南に位置する、バガンを一望できるビューイングスポットです。
上写真:バガンビューイングタワーからの景色
高さは60m近くあり、エレベーターで上まで登ることができます。
日本人墓地
バガンには日本人墓地があります。
墓地を管理してくださっているミャンマーの方がいるため、いつでも綺麗に保たれています。
日本人墓地を訪れると、管理人の方がお線香を持ってきてくれるので、少し気持ちを渡すと良いです。
ブーパヤー
元は3世紀に建てられたとも言われる、バガンで最古とされる仏塔です。
上写真:ブーパヤー外観
上写真:ブーパヤーにいるピッタインダウン
現存しているものは、1975年の地震で川に崩れ落ちてしまったものを再建したものだそうです。
入り口門付近には、マスコットキャラクターのような可愛らしい(?)ピッタインダウンが2体います。
ミインカバー村
ミインカバー村では、バガンの伝統的な生活スタイルを見学させてもらえます。
上写真:ミインカバー村で機織りする女性
上写真:ミインカバー村の背中に大きなコブを持つ牛
実際に今人が住んでいる家の中まで見せてくれるので、最も生のミャンマーの生活スタイルを見学することができます。
僕が行った時は、小さな子供や赤ちゃんも多く住んでいました。
観光客からのお金が村の生活源ともなるので、お土産を買ったりチップを渡したりして少しお金を落としていきたいものです。
以上、今回の記事ではバガンの見所スポットを紹介しました。世界広しとはいえ、これだけ数多くの仏教遺跡群が残っている場所は珍しいと思います。
今回紹介した場所以外にも、バガンの見所は沢山あり、1日ではとても回りきれません。観光に最低2日、可能であれば3日程度欲しいところです。
また、観光の足としては、徒歩ではとても回れる距離ではないので、車をチャーターするか、個人的には電動バイクを借りて回るのがオススメです。
電動バイクは、多くのホテルで借りることができ、1日で5000チャットなど、とてもリーズナブルな価格設定です。
免許なども必要なく、普段車を運転しない人でも、車通りは少ないので安全ですよ。
ぜひミャンマーのメイン観光スポット、バガンを楽しんでみてください。
バガンのホテルについては下の記事で紹介しています。こちらも合わせてどうぞ。
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