海外赴任で運転手付き専用車で通勤して分かったメリット・デメリット
- 2018.05.26
- ライフハック

僕はミャンマー・ヤンゴンに最近まで約3年間赴任しており、運転手付きの車を1台与えられ、それで通勤していました。
「海外赴任する場合って、みんな通勤手段はどうしているのだろう?」「車通勤って、実際のところどうなの?」
本記事はこんな疑問を持つ方向けに書かれています。
海外赴任者が運転手付き専用車で通勤する人が多いワケ
海外赴任することになって初めて知ったことなのですが、ヤンゴンのように都市交通インフラが整っていない都市の場合、海外赴任している多くの人は運転手付きの専用車で通勤していました。
当然、日本のような先進国で、電車・バスのインフラ網が完全に整備されている都市であれば、電車やバスを利用することで問題はないと思います。
しかし僕が赴任していたミャンマー・ヤンゴンの場合は、かなり多くの日系・海外企業の方が専用の車を貸し切って通勤・外出に使用しており、特に日系の商社・金融・コンサル関連の方や一部の海外企業の中には、なんと1つの家庭で2台車を貸し切り、社員用の車・家族用の車として使っているケースがありました。
赴任して間もない頃は「何て贅沢なのだろう…」と、その事実に驚きましたが、実はヤンゴンのようなインフラが整備されていない都市では、通勤する際に現地のバスや電車を使うと(人によっては)毎日かなりのストレスがかかります。
ヤンゴンの例でいうと、運転が遅い・時間通りに来ない・行き先がわからない・激混み・冷房がなく大変暑い・車両が古くガタガタ揺れる・事故の危険性が高い、などなど。
特に、凄まじい交通量の中、他の車や人をかき分けるようにバスが進み、しかも飲酒運転の取り締まりが十分ではないような都市でしたので、車事故が多く、事故の危険性はとても怖いものでした。
とはいえ、公共交通が使えないのでタクシー通勤とすると、毎日の通勤や外出でかなりの費用がかかる場合もあり、専用の車を1台雇うのとさほど費用負担が変わらない場合もあります。ですので、場合によっては運転手付きの車を雇うのが合理的な選択肢の一つとして出てきます。
そんなニーズに答えるため、ヤンゴンでは運転手付きの車をハイヤーするための会社が、日系・外国企業・現地企業を問わず多くの数ありました。
海外赴任者の様々な通勤パターン
また、会社によって海外赴任者の通勤パターンは様々でした。僕が知っている範囲だと、以下のようなパターンがありました。
・現地の電車やバスを利用して通勤(現地採用の人に多い)
・毎日タクシーで通勤(出張・外出が少ない人に多い)
・自宅兼オフィススペースなので通勤は不要(比較的小規模の会社に多い)
・同じアパートに社員が沢山住んでおり運転手付きの車を共有(これが日系企業の海外赴任者では一番多いパターンでしょうか)
・運転手付きの車が1家に1台与えられていた(このパターンも多いと思います。同じ会社の社員がそれぞれ違うアパートに住んでいる場合など)
・1家あたり、通勤用と家族用で運転手付きの車が2台与えられていた(商社や金融系に多い)
・自分で車を運転(欧米出身の人に多い)
・自転車で通勤(欧米出身の人に多い)
日本人の海外赴任者だと、複数の社員で車を共有するパターンと、1家族で車を占有するパターンが多かったです。
この2つのパターンでは、前者の場合は家族が車を使えず、後者の場合は家族も車を使える場合がある(会社によって規程があると思います)ので、かなり大きな違いがあると思います。
実際、複数の社員で車を共有している場合は、プライベートに使えない・家族が使えないため、都市インフラが整っていないため外出が億劫になってしまい、海外生活があまり満喫できず不満を持っている人が多いように見受けられました。
車通勤してみて感じたメリット
次に、実際に長期間、運転手付きの車を1家族で1台貸し切って通勤を続けてみて、変わったと思う点を書いてみます。
メリット①:通勤・外出が非常に楽になる
自分の家の目の前からオフィスの目の前まで車に乗って通勤するのは、とにかく体力的に楽です。
通勤にかかる労力・ストレスはほとんど無くなります。家族が外出する際にも車が使えれば、楽に外出できるので、海外生活をより満喫することができます。
メリット②:通勤時間を有効に使える
専用車であれば、車内の環境も自分の思うままにコントロールできますし、快適です。
車内の環境が良いので、本を読んだりニュースやラジオを聞いたり、趣味や勉強や仕事の時間としても有効に使うことができます。
メリット③:共に外出・食事した人とより仲良くなれる
意外と大きかったのがこれです。同じ外出先や食事へ他の方と行くと、同じ車に同乗する機会が増え、色々と話す機会・仲良くなるきっかけができました。
ただ逆に、仕事上の付き合いとプライベートな時間は完全に分けたい人にとっては、デメリットにもなりえるかもしれません。
メリット④:通勤時間を削減するためのマインドセットができる
海外赴任の前は、当たり前のように1時間〜1時間半の時間をかけて通学・通勤を続けていましたが、車通勤をするようになって、通勤時間にかける時間はなるべく減らした方がQOLの向上に繋がると強く思うようになりました。
車通勤してみて感じたデメリット
次にデメリットと感じた点を挙げます。
デメリット①:運動不足により体調不良になる
毎日車通勤でほとんど歩かなくなった結果、思っていた以上に身体が太り、また体調が悪くなりました。日々歩くことが健康に与える貢献は、想像しているよりかなり大きいようです。
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デメリット②:満員電車に乗れなくなる
日本で満員電車に乗って通勤していた時と比べると、車通勤の快適さはすごいです。だからこそ、満員電車で通勤する生活に戻るのがとても億劫になります。
デメリット③:生活に求める質向上により支出が増える
日本に帰ってからも、タクシーや荷物運搬サービスを多用してしまったりと、何かと支出が増えてしまう気がします。この辺りの切り替えがパッとできる人は良いと思いますが、海外赴任で思わぬうちに贅沢思考になっていないか、考え直す必要があるかもしれません。
以上、本記事では、海外赴任で運転手付き車通勤してみて分かったことについて説明しました。
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