男性による育児休業 メリット・デメリットと取得方法

男性による育児休業 メリット・デメリットと取得方法

育児休業、男性だけど取得したい。でも職場の理解が中々得られそうにないし、躊躇してしまうなぁ。実際に取得した人はどうやって申請したのだろう。それとメリット・デメリットについてはどう感じているのだろう。

こんな質問に答えます。


育児休業の制度と男性の取得率

育児休業とは、「育児・介護休業法」という法律に基づいて定められている、子供を養育する労働者が取得できる休業のことです。

子供が1歳に達するまでは取得でき、事情があれば2歳まで延長できます。また取得中は「育児休業給付金」が受けられ、金銭面の支援も手厚い制度です。

男性の取得率は2016年で3.16%と、まだまだ女性向けの制度という印象が色濃いものの、取得を検討したいという声は多いのではないでしょうか。

育児休業のメリット

子供の成長を間近で見られる

育児イメージ

職場の周りの方々に恵まれ、実際に取得させて頂いて本当に、本っっ当に助かっています。

色々と感謝している点は浮かびますが、まず思い付くメリットはこれです。言うまでもないのですが…。

そもそも家族とこれほど長い間一緒に過ごせるのは本当に久しぶりですし、そして何より子供が新生児のうちに一緒にいられるメリットは大きいと感じます。

新生児の成長は著しくて、親として見ていて、日々驚きと発見のある毎日です。

それに毎日子供の面倒を見ることで、少しずつ世話できることが増えていき、父親としてのスキルが上がっていくのも感じます。

例えば赤ちゃんの沐浴や着替えやオムツ替えも、当然毎日やることになるので難なくこなせるようになります。育休のおかげで、育休が終わった後もより積極的に育児に当たれる気がしています。

奥さんの負担を軽減できる

仲良し夫婦

そして、個人的に一番大きいと思ったメリットがこれです。

子供が新生児のうちは、3時間おきに授乳があって、その度にオムツ替えをしてゲップを出してあげて寝かしつけをする必要があります。人工ミルクを使うのであれば、当然その準備もして、使い終わった哺乳瓶は洗って殺菌しなければなりません。

こうした育児に関わること全てを1人で対応しようとすると、寝る時間が不十分になって、しかも断続的な睡眠になると思います。これが育児をする上で多くの人が負担に感じる部分ではないでしょうか。

特に最初の育児が大変な時は、実家に帰って親に手伝ってもらう人も多いと思います。でも、長期間は親にとっても負担になるでしょうし、深夜の授乳や寝かし付けって中々親にも頼めないのではないでしょうか。

深夜 道

男性が育休を取れば、親に負担をかけることなく奥さんと2人で育児をして、お互いに十分な睡眠をとって育児にあたることも可能です。

我が家の場合は、朝から昼は2人で育児、昼から夜は妻が1人で育児、深夜から朝は僕が1人で育児と、シフト制を組んで育児をしています。お互い毎日8時間睡眠の確保を目標にしていて、ストレスなく育児ができています。

自分の時間が増える

父親自由時間

もちろん育児と家族孝行が一番大事で、それらが十分に行えていることが前提なのですが、自分の時間も意外と作ることができる印象です。

僕の場合、深夜から朝までは1人で育児に当たっていますが、赤ちゃんを寝かしつけた後は次のミルクまでの間は空き時間となります。昼から夜にしっかり睡眠を取れているので、その時間はわりと自由にしています。

そこで、筋トレを始め、健康に気を使うようになりました。野菜とタンパク質中心の生活に切り替え、お酒を止めて、ダイエットを始めました。

また自分の時間が増えることで、今まで溜まっていた写真整理や身の回りの整理など、雑用を片付けることもできました。溜まっていた書籍を読み進めたり、自己研鑽に励むこともできると思います。

このブログを始めたのも、実はこのことが大きいです。普段中々まとまった時間が取れない中、長い間集中して作業できるのは貴重な時間です。

育児休業のデメリット

ここまでメリット面を見てきましたが、デメリット面も存在するので見ていきます。

職場の方々に負担をかける

職場の人たち

影響度合いは職種によるのかもしれませんが、やはり長期間自己都合で職場を離れることになるわけで、多かれ少なかれ職場への影響はあります。

収入が減る

収入イメージ

育休期間中は「育児休業給付金」が受けられます。ただその代わり、当然ですが会社には給与支払いの必要がなくなります。「育児休業給付金」の額は育休開始から半年までは元の給与の67%、半年から1年までは元の給与の50%となりますので、収入は減ることになります。

男性が育児休業を取得する際の注意点

育児イメージ

ここまで育児休業取得のメリット・デメリットを見てきました。比較すると、圧倒的にメリット面が大きく感じています。

ただ、職場の理解が中々得られなかったり、どのような手順で取得すれば良いのかわからないという場合が多いと思います。僕の場合は、職場の周りの人達が非常に理解のある方々であったこと、仕事の区切りが良かったことから、とても恵まれていたケースなのだと強く感じています。

職場の理解無しでは難しい部分もあるのですが、それでもこれだけメリットの大きい制度は周りにも広めていきたいと思うので…。少しでも取りやすくなるために考慮すべき点をまとめてみます。

育児休業を取得する前に気をつけるべき点

・なるべく早めに上司に相談すること

・会社での手続き等を早めに抑えること

・自分の仕事を職場の方へ着実に引き継ぐこと

・職場の方々へ感謝の意を伝えること

育児休業を取りやすい雰囲気を作るために気をつけるべき点

・自分しかできない仕事を作らないこと

・成果を出して周りの方々との信頼関係を作ること

・普段から家族の話ができる関係を作ること

会社側にとってのメリットは?

ここまで見てきたように、取得する側にとって非常にメリットの多い制度ですが、さらに職場の上司や会社側にとっても以下のメリットが見込める制度である点を強調したいです。

・会社のアピールとなる

・社員の企業満足度向上

・社員の健康維持

・社員の自己研鑽による技能向上

・社員が育休取得中の給与を支払う必要がない

実際、僕の場合は育児休業を取得させて頂いて、家族も含めて会社へのイメージは更に良くなりました。職場の方々へはもう、感謝しかありません…。

また、食事に気を使うようになって、ちょっとだけ健康的になりました。

 

以上、本記事では育児休業のメリット・デメリットと、取得の際の注意点について説明しました。